美味求真

2015年01月03日

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昨日は、亀戸天満宮参道にある
鼈甲専門店の話題を取り上げました

今日は、
そこから歩いてすぐ近くにある
煎り豆屋を紹介したいと思います

この一年マメマメしく働けるように
と豆の話題を選んだのはもともと私が
大の豆好きだからに過ぎないのですが、
ここの豆は、美味いです!
すごく美味いです!
本当に美味いです!

煎豆問屋「但元いり豆本店」
(たじもといりまめほんてん)

明治通りと蔵前橋通りの交差点にあって
大正5年(1916年)創業の老舗は今年で99年、
人でいえば白寿のご長寿です!

きっぷのいいはきはきしたおばちゃんが
豆の袋詰めをしながら気さくに
店のことを色々と説明してくれました

今回私が買い求めたのは
北海道産袖振大豆の煎り豆(200円)

この豆が一番美味しいんですよと
おばちゃんが太鼓判を押してくれた
だけあって美味かった!

昔懐かし白い紙袋に入った豆は
あっという間に無くなってしまいました

豆を求めて店内に飛び込んでくるハトを
はたきのようなもので追い払いながら
おばちゃんの仕事はなんとも長閑に
のんびりと続いていきます

この店、とても気に入りました!
ご縁のある方は是非一度お訪ね下さい


今年も一年
みんな
笑って
微笑んで


2014年12月29日

78a84a78.jpg「 飲めるだけ
  のめたるころの
  おでんかな 」
     (久保田万太郎)



何でも置いているコンビニに行けば
一年中おでんが買えます

でも、

おでんは寒い冬に食べるのが
やっぱり一番いいですね!

幼いころ母親が作ってくれた気が
しないでもありませんが、
私の本格的おでんデビューは
東大農学部そば本郷通りにある

「呑喜(のんき)」

でした

今は建て替えられすっかりきれいに
なったマンションの一階におさまって
しまいましたが、
昔の店は百年を越える歴史の深みを
感じさせる雰囲気がありました

目の前の大鍋のなかで泳ぐおでんを
見て楽しみ食べて楽しみそして締めに
茶飯を食したのが懐かしい
( 最近、ずっとご無沙汰しています )

それ以来あちこちのおでん屋に出没し
酒の肴に楽しんできました

ときどき通う居酒屋では、冬になると
おでん屋にでも商売変えしたのかと
間違えるほどの大きな鍋が備えられて
熱々ウマウマのおでんを供してくれます

おでんには気取りがないのもいいですね
裃(かみしも)を脱いで普段着で食べる
おでんの旨いこと旨いこと!

それでカラダもココロもぽっかぽかに
なるのだから神様仏様おでん様です

寄席に行くと円丈や小ゑんの
「ぐつぐつ」というおでん噺が聴けるのも
この寒い時期ならではでしょう
(ホロッと泣き笑い出来るいい噺!)

あらためて、
おでんとおでんを美味しく作ってくれる人に
感謝多謝であります


今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで


2014年12月27日

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今年(2014年)最後の最後の忘年会

ということで友達と待ち合わせ予約もせず
目当ての店を訪ねたのが大失敗でした

最終日ということでどうしても行きたかった

「根岸家」

は常連さんで店はず~っと満員満席、
時間をずらして店に連絡してみたら
もうネタが切れて今年はおしまいです
と断られてしまいました

仕方なく
近くを歩いてまわってこれならいいかと

「居酒屋 木曽」

という店に入ってみたらここも全席予約済み
根岸家がだめならと目星をつけていた

蕎麦屋「喜楽庵」

での忘年会に変更しました
開店を待つしばしの間そばにある

「徳永肉酒場」

で焼き鳥と煮込みで時間をつぶし、
やっと蕎麦屋で落ち着くことが出来ました

どこにもあるごく普通の蕎麦屋ですが、
日本酒、焼酎に随分こだわりがあり
見たことも聞いたこともない銘柄も
いくつか置いてあります

今回は二軒目だったので熱燗だけでの“熱い”
忘年会となりましたが、次回来たときは
二代目店長の一番のおすすめ

麦焼酎「旭万年星」

も試してみようかと思っています

フロア担当の女性、男性、調理場にいた
先代の女将さんらしき人が愛嬌があり
対応もよくて気分よく飲んで食べられました

捨てる神あれば拾う神あり、結果的に
素晴らしい忘年会となりました

感謝!多謝!


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2014年12月23日

ee7677d5.jpg世界に誇るべき日本食文化の
代表的商品と言えば味噌・醤油でしょう

その味噌の専門店

「佐野みそ亀戸本店」

に出くわし入店してみて驚きました

店内に入るや否や、今ではほとんど
見ることのない立派な味噌樽に
入った味噌が多種多様に揃えられ
店中に所狭しと並べられお客様の
お越しを今か今かとお待ちしている
ではありませんか

創業が昭和9年(1934年)ですから
今年80年になる老舗味噌屋で、
聞くと信州に蔵があるそうです

幼い昔、
近所の味噌・醤油屋にお使いに行かされ
大きな樽から小分けしてもらった時を
思い出しながら味噌の味見をしてまわり
満喫満足して店を出ようとすると

「 お寒い中ありがとうございました 」

と店長らしき人が追いかけてきて
わざわざ案内を渡してくれました

味噌があるだけで食事がすすむ
私にとって気になる店になりました


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで

追記:

正岡子規の随筆『墨汁一滴』には
“弱味噌”“泣味噌”という
懐かしい表現が出てきます
子規の幼少時期が垣間見えて面白いです

「 僕は子供の時から弱味噌(よわみそ)の泣味噌(なきみそ)と呼ばれて小学校に往ても度々泣かされて居た。

  たとへば僕が壁にもたれて居ると右の方に並んで居た友だちがからかひ半分に僕を押して来る、左へよけようとすると左からも他の友が押して来る、僕はもうたまらなくなる、そこでそのさい足の指を踏まれるとか横腹をやや強く突かれるとかいふ機会を得て直(ただち)に泣き出すのである。

  そんな機会はなくても二、三度押されたらもう泣き出す。それを面白さに時々僕をいぢめる奴があつた。しかし灸を据ゑる時は僕は逃げも泣きもせなんだ。しかるに僕をいぢめるやうな強い奴には灸となると大騒ぎをして逃げたり泣いたりするのが多かつた。

  これはどつちがえらいのであらう。(四月八日)」

(青空文庫より)


2014年12月19日

ee64c59f.jpg日本酒と言えば

常温でよし、
冷やでよし、
燗でよし

食前酒によし、
食中酒によし、
食後酒によし

世界中で一番美味い酒は日本酒をおいてない

と勝手に信じているほど日本酒が好きです

最近は浴びるように飲むことはもう
なくなりましたが、それでもたまには
羽目を外してしこたま飲むこともあります

さて、
先日酒屋巡りをしていて

「日本酒味わいグラス」

なるものが売られているのを発見!
しかもワンコインでお釣りがくる値段です

ついに登場してきたかとグラスを見ながら
私は欣喜雀躍致しました

日本酒と言えば、杯、お猪口、ぐい飲み、
升、グラス、湯のみ、と様々な器に注いで
飲みますがワイングラスみたいな器は
残念ながら今までありませんでした

実は日本酒を常温で飲むときには
ワイングラスに注いで飲むと日本酒の
香りを一段と楽しみ味わうことが出来ます

ワイングラスが日本酒の芳醇な香りを
引き出してくれるのです
( 鼻がグラスに入って日本酒の香りを
しっかり味わえるからです )

しかし、せっかく日本酒を飲むのだから
ワイングラスではなくて日本酒用の
“ワイングラス”があって欲しいなと
思っていましたが、見つけたグラスは
まさにそれに使えるなと直感しました

興味のある方は
ワイングラスで日本酒を飲んでみたり、
日本酒味わいグラスをワンコインで
買い求めて日本酒を味わってみませんか?


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで