出逢った人々
2014年11月01日
もう先月のことになりましたが、
池原太郎さんがやっているうどん屋に
久しぶりに立ち寄ってきました
カウンターだけのこじんまりした店で
その晩は年齢的には30代そこそこの男女が
陣取ってタローさんと親しげに話しながら
飲んで食べていました
店の名前にある通り機械を一切使わず
手(と足)作りでうどんにこだわっているのは
食べれてみればすぐにわかります
私がこの店が気に入っているのは
タローさんの人柄がほんわかとしていて
不思議にくつろげるところにもあります
同世代、その前後のお客さんが大勢
店に集まるのもそのせいではなかろうかと
思っています
この晩は
○ ダバダ火振ローゼ(600円)
○ 味噌おでん盛り合わせ(650円)
(大根、豆腐、昆布、こんにゃく、糸こんにゃく、牛すじ)
○ 鳴門金時(600円)
最後は仕上げに
○ 釜あげうどん(500円)
を食してきました
隣りの若者が注文して美味いですよ
と教えてくれた「たまぶくろ」、
玉子を油あげに包んだもので、
ついにゃっとしてしまう愛嬌ある品を
次回は注文して食べてみようと思っています
ご馳走さまでした
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
池原太郎さんがやっているうどん屋に
久しぶりに立ち寄ってきました
カウンターだけのこじんまりした店で
その晩は年齢的には30代そこそこの男女が
陣取ってタローさんと親しげに話しながら
飲んで食べていました
店の名前にある通り機械を一切使わず
手(と足)作りでうどんにこだわっているのは
食べれてみればすぐにわかります
私がこの店が気に入っているのは
タローさんの人柄がほんわかとしていて
不思議にくつろげるところにもあります
同世代、その前後のお客さんが大勢
店に集まるのもそのせいではなかろうかと
思っています
この晩は
○ ダバダ火振ローゼ(600円)
○ 味噌おでん盛り合わせ(650円)
(大根、豆腐、昆布、こんにゃく、糸こんにゃく、牛すじ)
○ 鳴門金時(600円)
最後は仕上げに
○ 釜あげうどん(500円)
を食してきました
隣りの若者が注文して美味いですよ
と教えてくれた「たまぶくろ」、
玉子を油あげに包んだもので、
ついにゃっとしてしまう愛嬌ある品を
次回は注文して食べてみようと思っています
ご馳走さまでした
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
2014年10月27日
瀬川原平さんが77歳で死去
というニュースが今日流れてきました
赤瀬川さんにはいろんなことを教えてもらったなあ
路上観察の達人でもあった赤瀬川さんの
作品はどれも愛情たっぷりでユニークで
可笑しくてしかもまったく新しい視点を
提示してくれるものが数多くありました
港区の高級住宅で見つけた
「 燃えないゴミは(金)だけです 」
という張り紙に反応したり(金は黄金!)
「 貧乏って金持ちにはない
生活のディテールがあるから面白い 」
と貧乏礼讃をしたり
iPadの話題からはそんなものを聴いてるより
ぼんやりする時間のほうがずっと大切で
「 雨だれが二つ一緒になると、
急にピュッと落ちるんだよね。
そういうの見ると面白かったもんね 」
というような懐かしい話に展開していったり
心に残る文章や作品とともにあの穏やかな
微笑みを私は忘れません
ご冥福を心からお祈り申し上げます
合掌
今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで
追記:
いま手元にある本から印象に残ったくだりを
ひとつだけ引用しておきます
「 最近の「癒し」という言葉の流行が
どうも真に迫らないのは、
人間が癒されることばかりを
考えているからだろう。
癒されたとか、勇気をもらったとか、
受身のことばかりを考えている。
それは人間、物をもらうのは嬉しいことだが、
神様からもらおうと思っちゃいけない。
そういうギブアンドテイクで祈るのは、
少々違うことだと思う。
たしかに西洋の契約の社会では
そうなのかもしれないが、
日本の七福神を見ていてつくづく違うものを
感じた。
神に癒されるのではない。
神々を癒しているのだ。
人間が、神様も大変ですねと、
癒してさし上げている。」
(『大和魂』「神様を癒してさし上げる」147~148頁より )
日頃“癒される”という言葉をあちこちで
嫌というほど耳にして独り苦々しく
思っていた私はこの一節を読んで
思わず快哉を叫んだものでした
というニュースが今日流れてきました
赤瀬川さんにはいろんなことを教えてもらったなあ
路上観察の達人でもあった赤瀬川さんの
作品はどれも愛情たっぷりでユニークで
可笑しくてしかもまったく新しい視点を
提示してくれるものが数多くありました
港区の高級住宅で見つけた
「 燃えないゴミは(金)だけです 」
という張り紙に反応したり(金は黄金!)
「 貧乏って金持ちにはない
生活のディテールがあるから面白い 」
と貧乏礼讃をしたり
iPadの話題からはそんなものを聴いてるより
ぼんやりする時間のほうがずっと大切で
「 雨だれが二つ一緒になると、
急にピュッと落ちるんだよね。
そういうの見ると面白かったもんね 」
というような懐かしい話に展開していったり
心に残る文章や作品とともにあの穏やかな
微笑みを私は忘れません
ご冥福を心からお祈り申し上げます
合掌
今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで
追記:
いま手元にある本から印象に残ったくだりを
ひとつだけ引用しておきます
「 最近の「癒し」という言葉の流行が
どうも真に迫らないのは、
人間が癒されることばかりを
考えているからだろう。
癒されたとか、勇気をもらったとか、
受身のことばかりを考えている。
それは人間、物をもらうのは嬉しいことだが、
神様からもらおうと思っちゃいけない。
そういうギブアンドテイクで祈るのは、
少々違うことだと思う。
たしかに西洋の契約の社会では
そうなのかもしれないが、
日本の七福神を見ていてつくづく違うものを
感じた。
神に癒されるのではない。
神々を癒しているのだ。
人間が、神様も大変ですねと、
癒してさし上げている。」
(『大和魂』「神様を癒してさし上げる」147~148頁より )
日頃“癒される”という言葉をあちこちで
嫌というほど耳にして独り苦々しく
思っていた私はこの一節を読んで
思わず快哉を叫んだものでした
2014年10月26日
「目黒のさんま」
と言えばどなたもご存知の落語のネタで
毎年大量のさんまが目黒駅そばで焼かれ
無料で振る舞われることでも有名です
でも私にとってはやっぱり
「目黒のとんき」
学生時代からもうウン十年間の長きに
わたって世話になっている店だからです
最初に店に入ったときからすでに
おばあちゃんだった女性がもう店に
顔を出していないのが至極残念ですが、
隅から隅まで見渡せるいわゆる店ごと
オープン・キッチンの調理場から
飯炊き用大釜があって豚汁や熱々おしぼりを
用意する奥の調理場から、ここで
働いている人の顔は全員私には分かります
揚げたて出来たてのとんかつを
切っている一番年配の男性はおそらく
90歳近いのではと私は見ています
今回私の前で世話をしてくれた男性は
まだ中堅くらいだと思いますが
店で働きだして26年目になると教えて
くれました、定着率も高くて驚くべき
店なのであります
ひのきの一枚板でできたカウンターは
真っさらで白くて清潔感があります
店が開く前に店員が手分けして
固形石鹸でゴシゴシ磨いているからです
見ていて気持ちがいいのは全ての店員が
キビキビと動いていて誰ひとりとして
手を抜いたり気を抜いたりしていないこと
これにも感心してしまいます
欧州からの観光客らしき三人連れの
外人さんはトリップアドバイザーを
見て入店したと教えてくれましたが
彼らも店のもてなしに驚きとんかつにも
満足して帰ったことだと思います
わたしと言えば、
いつものピーナツをアテにビールを飲んで
ロースカツと串かつを食べてお腹いっぱい
余は満足じゃ、やっぱり
“とんかつは目黒にかぎるわい”
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
と言えばどなたもご存知の落語のネタで
毎年大量のさんまが目黒駅そばで焼かれ
無料で振る舞われることでも有名です
でも私にとってはやっぱり
「目黒のとんき」
学生時代からもうウン十年間の長きに
わたって世話になっている店だからです
最初に店に入ったときからすでに
おばあちゃんだった女性がもう店に
顔を出していないのが至極残念ですが、
隅から隅まで見渡せるいわゆる店ごと
オープン・キッチンの調理場から
飯炊き用大釜があって豚汁や熱々おしぼりを
用意する奥の調理場から、ここで
働いている人の顔は全員私には分かります
揚げたて出来たてのとんかつを
切っている一番年配の男性はおそらく
90歳近いのではと私は見ています
今回私の前で世話をしてくれた男性は
まだ中堅くらいだと思いますが
店で働きだして26年目になると教えて
くれました、定着率も高くて驚くべき
店なのであります
ひのきの一枚板でできたカウンターは
真っさらで白くて清潔感があります
店が開く前に店員が手分けして
固形石鹸でゴシゴシ磨いているからです
見ていて気持ちがいいのは全ての店員が
キビキビと動いていて誰ひとりとして
手を抜いたり気を抜いたりしていないこと
これにも感心してしまいます
欧州からの観光客らしき三人連れの
外人さんはトリップアドバイザーを
見て入店したと教えてくれましたが
彼らも店のもてなしに驚きとんかつにも
満足して帰ったことだと思います
わたしと言えば、
いつものピーナツをアテにビールを飲んで
ロースカツと串かつを食べてお腹いっぱい
余は満足じゃ、やっぱり
“とんかつは目黒にかぎるわい”
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
2014年10月22日
わざわざ遠回りしてまで行きたい
寄りたい店が私にも何軒かあります
東神奈川(仲木戸)の「根岸家」もそのひとつ
三つ子の魂百までとはよく言ったもので
子ども時代に学校からの帰りに遠回りして
何か買い食いして帰宅していた私と
いまの私は何も変わってはいないのです
清潔感があって気取りがなくて
肴がすべて例外なく美味くて
酒は昔ながらの湯せんでしか燗をしない
それでいて財布に優しい庶民の味方の安い店
これで遠回りしないで帰りなさいという方が
殺生、無理難題だと私には思えます
今回は会えませんでしたが運が良けりゃ
今年確か95歳になる先代の女将さんにも
店で会えるのであります
もちろん今店に出ている女将さんの
目配り気配り心配りも申し分ありません
家で大相撲を観戦するのも好きですが
わざわざこの店にまで遠征してきて酒好き
相撲好きの見知らぬ人と相撲談義をして
飲む酒は私を極楽に案内してくれます
それに、
高齢の女性が一人で店に入り来たって
サクッと酒を飲んでさっと帰れるこんな店を
愛さない酒好きはいないのであります
店を思い出し急にまた酒が飲みたくなって
しまったのでこの辺で筆をおくことにします
根岸家さん、ご馳走さまでした!
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
追記:
覚えている範囲で今回注文したもの
○ お通し(あんきも)
○ おにかさご刺身
○ 秋刀魚刺身
○ あらフライ
○ やりいか丸煮
酒(日出盛)は三本だったかなあ?
四本だったかなあ?
何本だったかなあ?
2014年10月18日
宮古島と伊良部島を結ぶ大橋が
来年早々(2015年1月)に完成するそうです
もう数年前になるでしょうか?
宮古島、伊良部島を旅したことがあります
そのときにはすでに大橋は工事中でしたが
その宮古島と伊良部島が橋で結ばれ
いよいよ一つの島になってしまうのです
人の流れも物の流れも人びとの暮らしも
すっかり変わっていくでしょう
私が見た佐和田の浜も魚垣(ながき)も
下地島空港も通り池も帯岩も渡口の浜も
サトウキビ製糖工場も全てが変わっていく
伊良部島で宿泊した
「びらふや」
という当時あまり人が泊まっていなかった宿が
今では大変な人気のようです
宿で荷をとき、スーパーで揃えた
島カツオ、惣菜セット、豆腐チャンプルを
肴に浜辺で飲んだオリオン・ビール、菊之露、
宮の華は何ものにもかえられぬ美味で
海まるごと空まるごと独占の大晩餐会でした!
宵の明星をながめ闇が増えるにつれ
見えてくる満天の星、天の川がはっきりと
姿を現わしてきたと思ったら、急に星が
動き出す、よく見たらそれは蛍でした!
伊良部島では蛍は星から生まれてくるのです
そんな光景は大橋が出来たあとも残って
いてくれるのでしょうか、残って欲しいなあ
でも、
宮古島から伊良部島へのフェリー切符を買うとき
「切符二枚下さい!」
と窓口でお願いしたら
「人?」
と問い返されるよき時代はきっと確実に
なくなっていきます
ああ、懐かしき宮古島、伊良部島を
また訪れてみたいものです
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
追記:
写真は熊本出身の宿のお姉さんがわざわざ
車を止めてけもの道を分け入り断崖絶壁まで
案内して見せてくれた珊瑚礁の海です
驚きのあまり
私はしばらく口もきけないまま眺めていました
来年早々(2015年1月)に完成するそうです
もう数年前になるでしょうか?
宮古島、伊良部島を旅したことがあります
そのときにはすでに大橋は工事中でしたが
その宮古島と伊良部島が橋で結ばれ
いよいよ一つの島になってしまうのです
人の流れも物の流れも人びとの暮らしも
すっかり変わっていくでしょう
私が見た佐和田の浜も魚垣(ながき)も
下地島空港も通り池も帯岩も渡口の浜も
サトウキビ製糖工場も全てが変わっていく
伊良部島で宿泊した
「びらふや」
という当時あまり人が泊まっていなかった宿が
今では大変な人気のようです
宿で荷をとき、スーパーで揃えた
島カツオ、惣菜セット、豆腐チャンプルを
肴に浜辺で飲んだオリオン・ビール、菊之露、
宮の華は何ものにもかえられぬ美味で
海まるごと空まるごと独占の大晩餐会でした!
宵の明星をながめ闇が増えるにつれ
見えてくる満天の星、天の川がはっきりと
姿を現わしてきたと思ったら、急に星が
動き出す、よく見たらそれは蛍でした!
伊良部島では蛍は星から生まれてくるのです
そんな光景は大橋が出来たあとも残って
いてくれるのでしょうか、残って欲しいなあ
でも、
宮古島から伊良部島へのフェリー切符を買うとき
「切符二枚下さい!」
と窓口でお願いしたら
「人?」
と問い返されるよき時代はきっと確実に
なくなっていきます
ああ、懐かしき宮古島、伊良部島を
また訪れてみたいものです
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
追記:
写真は熊本出身の宿のお姉さんがわざわざ
車を止めてけもの道を分け入り断崖絶壁まで
案内して見せてくれた珊瑚礁の海です
驚きのあまり
私はしばらく口もきけないまま眺めていました