出逢った人々

2016年05月14日

わたしの友人の一人に
イニシャルで言えばIHさんという

銭湯のご主人がいます

IHと言っても
クッキングヒーターではありません

ボイラーで湯を沸かすのが
大事な仕事だから、

ひょっとしたら
IHクッキングヒーターを使って

彼は銭湯の湯を
沸かしているのかも知れません


さて、

その彼が、
銭湯組合の会議招集にこれからは必須だと

組合長に脅迫(笑)されて
急いで携帯取扱店に出かけ

その店で一番高い携帯を注文したそうです

テレビも見られる、
なんだかよく分からない機能も
いろいろある

とにかく一番高いのを選んだそうです


いま2台お求めになりますと
1台が安くなりますと店員に勧められると

家族は全員持ってるし、
一番の親友も最近ガンで死んだから
1台しかいらねえな


と啖呵(笑)をきって
1台を買い求め意気揚々と
家に戻ったまではいいのですが


その携帯は後生大事に
いつも
自宅の布団の枕元に置いている
というのです


このエピソードを
思い出すたびに携帯電話に
とらわれない暮らしをしている
IHさんが素晴らしいなと
微笑んでしまいます



**********
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
**********



2015年01月03日

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昨日は、亀戸天満宮参道にある
鼈甲専門店の話題を取り上げました

今日は、
そこから歩いてすぐ近くにある
煎り豆屋を紹介したいと思います

この一年マメマメしく働けるように
と豆の話題を選んだのはもともと私が
大の豆好きだからに過ぎないのですが、
ここの豆は、美味いです!
すごく美味いです!
本当に美味いです!

煎豆問屋「但元いり豆本店」
(たじもといりまめほんてん)

明治通りと蔵前橋通りの交差点にあって
大正5年(1916年)創業の老舗は今年で99年、
人でいえば白寿のご長寿です!

きっぷのいいはきはきしたおばちゃんが
豆の袋詰めをしながら気さくに
店のことを色々と説明してくれました

今回私が買い求めたのは
北海道産袖振大豆の煎り豆(200円)

この豆が一番美味しいんですよと
おばちゃんが太鼓判を押してくれた
だけあって美味かった!

昔懐かし白い紙袋に入った豆は
あっという間に無くなってしまいました

豆を求めて店内に飛び込んでくるハトを
はたきのようなもので追い払いながら
おばちゃんの仕事はなんとも長閑に
のんびりと続いていきます

この店、とても気に入りました!
ご縁のある方は是非一度お訪ね下さい


今年も一年
みんな
笑って
微笑んで


2015年01月02日

a963b5ec.jpg「 鶴ハ千年、
 亀ハ万年、
 我れハ天年 」

(仙がい義梵(せんがいぎぼん))


福岡出身の私にとっては
太宰府天満宮は幼い頃から何度も
初詣に参った懐かしい場所です
学問の神様として有名な菅原道真公も
ご利益があったのか心細い限りですが
ずっと身近な存在でありました

上京してからも名物「梅が枝餅」を
見かけると甘いもの苦手なはずが
ついつい衝動買いをしてしまいます

ですから東宰府である亀戸天満宮に
今まで一度も参っていなかったのは
両手落ちに近く恥ずかしいことでした

さて、

亀戸天神社の参道の真ん前に

「 鼈甲イソガイ」

という鼈甲専門店があります

大正三年(1914年)に生まれ13才で
丁稚奉公を始めた磯貝庫太さんが興した店で
今では親子孫三代で製造販売する店です

私が訪ねたときにはお孫さんが接客を
していました、天満宮参拝者にも
買い求めやすい手頃な値段の根付けや
銭亀のお守りから、本格的な櫛(くし)、
簪(かんざし)、種々のアクセサリーが
さまざま取り揃えてあります

お孫さんの話によると初代庫太さんは
101才になる今も矍鑠(かくしゃく)たる
もので元気に仕事をしているとのことです

面白かったのが、
長年、鼈甲細工をしていて細かい鼈甲を
吸い込み続けてきたのが長寿の主な理由だ
という説明でした

確かに鼈甲は漢方薬にも使われるくらい
だからそういうものかと感心いたしました

正月三が日ということで今日はめでたい
ご長寿の話題を載せてみました


今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで

蛇足:

私自身は
仙がい和尚の言葉にあるように
鶴亀ほどに千年万年生きずとも
我が寿命の天年をまっとう出来れば
万々歳であります


2014年12月29日

78a84a78.jpg「 飲めるだけ
  のめたるころの
  おでんかな 」
     (久保田万太郎)



何でも置いているコンビニに行けば
一年中おでんが買えます

でも、

おでんは寒い冬に食べるのが
やっぱり一番いいですね!

幼いころ母親が作ってくれた気が
しないでもありませんが、
私の本格的おでんデビューは
東大農学部そば本郷通りにある

「呑喜(のんき)」

でした

今は建て替えられすっかりきれいに
なったマンションの一階におさまって
しまいましたが、
昔の店は百年を越える歴史の深みを
感じさせる雰囲気がありました

目の前の大鍋のなかで泳ぐおでんを
見て楽しみ食べて楽しみそして締めに
茶飯を食したのが懐かしい
( 最近、ずっとご無沙汰しています )

それ以来あちこちのおでん屋に出没し
酒の肴に楽しんできました

ときどき通う居酒屋では、冬になると
おでん屋にでも商売変えしたのかと
間違えるほどの大きな鍋が備えられて
熱々ウマウマのおでんを供してくれます

おでんには気取りがないのもいいですね
裃(かみしも)を脱いで普段着で食べる
おでんの旨いこと旨いこと!

それでカラダもココロもぽっかぽかに
なるのだから神様仏様おでん様です

寄席に行くと円丈や小ゑんの
「ぐつぐつ」というおでん噺が聴けるのも
この寒い時期ならではでしょう
(ホロッと泣き笑い出来るいい噺!)

あらためて、
おでんとおでんを美味しく作ってくれる人に
感謝多謝であります


今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで


2014年12月27日

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今年(2014年)最後の最後の忘年会

ということで友達と待ち合わせ予約もせず
目当ての店を訪ねたのが大失敗でした

最終日ということでどうしても行きたかった

「根岸家」

は常連さんで店はず~っと満員満席、
時間をずらして店に連絡してみたら
もうネタが切れて今年はおしまいです
と断られてしまいました

仕方なく
近くを歩いてまわってこれならいいかと

「居酒屋 木曽」

という店に入ってみたらここも全席予約済み
根岸家がだめならと目星をつけていた

蕎麦屋「喜楽庵」

での忘年会に変更しました
開店を待つしばしの間そばにある

「徳永肉酒場」

で焼き鳥と煮込みで時間をつぶし、
やっと蕎麦屋で落ち着くことが出来ました

どこにもあるごく普通の蕎麦屋ですが、
日本酒、焼酎に随分こだわりがあり
見たことも聞いたこともない銘柄も
いくつか置いてあります

今回は二軒目だったので熱燗だけでの“熱い”
忘年会となりましたが、次回来たときは
二代目店長の一番のおすすめ

麦焼酎「旭万年星」

も試してみようかと思っています

フロア担当の女性、男性、調理場にいた
先代の女将さんらしき人が愛嬌があり
対応もよくて気分よく飲んで食べられました

捨てる神あれば拾う神あり、結果的に
素晴らしい忘年会となりました

感謝!多謝!


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで