2014年12月23日

ee7677d5.jpg世界に誇るべき日本食文化の
代表的商品と言えば味噌・醤油でしょう

その味噌の専門店

「佐野みそ亀戸本店」

に出くわし入店してみて驚きました

店内に入るや否や、今ではほとんど
見ることのない立派な味噌樽に
入った味噌が多種多様に揃えられ
店中に所狭しと並べられお客様の
お越しを今か今かとお待ちしている
ではありませんか

創業が昭和9年(1934年)ですから
今年80年になる老舗味噌屋で、
聞くと信州に蔵があるそうです

幼い昔、
近所の味噌・醤油屋にお使いに行かされ
大きな樽から小分けしてもらった時を
思い出しながら味噌の味見をしてまわり
満喫満足して店を出ようとすると

「 お寒い中ありがとうございました 」

と店長らしき人が追いかけてきて
わざわざ案内を渡してくれました

味噌があるだけで食事がすすむ
私にとって気になる店になりました


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで

追記:

正岡子規の随筆『墨汁一滴』には
“弱味噌”“泣味噌”という
懐かしい表現が出てきます
子規の幼少時期が垣間見えて面白いです

「 僕は子供の時から弱味噌(よわみそ)の泣味噌(なきみそ)と呼ばれて小学校に往ても度々泣かされて居た。

  たとへば僕が壁にもたれて居ると右の方に並んで居た友だちがからかひ半分に僕を押して来る、左へよけようとすると左からも他の友が押して来る、僕はもうたまらなくなる、そこでそのさい足の指を踏まれるとか横腹をやや強く突かれるとかいふ機会を得て直(ただち)に泣き出すのである。

  そんな機会はなくても二、三度押されたらもう泣き出す。それを面白さに時々僕をいぢめる奴があつた。しかし灸を据ゑる時は僕は逃げも泣きもせなんだ。しかるに僕をいぢめるやうな強い奴には灸となると大騒ぎをして逃げたり泣いたりするのが多かつた。

  これはどつちがえらいのであらう。(四月八日)」

(青空文庫より)


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