2014年11月30日
「 己が身は
水をも火をも
いといなく
救い上ぐるぞ
御佛の慈悲 」
「 己が身を
すり減らしてぞ
人のため
世のためつくす
御佛の慈悲 」
鶴見総持寺の香積台の玄関に
対になって置かれている満面笑顔の
布袋さん大黒さんが私は好きです
お二人の木像の後ろには冒頭の歌があり
それぞれにしゃもじとすりこぎが
添えられていて歌の内容にもぴったり
自分のことだけで精いっぱいの暮らしに
流されがちな娑婆世界の私たちですが
己が身を投げ捨てすり減らし、人のため
水も火もいとわず救いあげる慈悲業に
没頭する布袋さん大黒さんの溢れる笑顔に
学びたいと常々私は願っています
人の苦しみを抜き、人に楽しみを与える
そのことが底抜けの笑いあるいは微笑みを
生み出すのだろうと思います
もっと踏み込んで言いかえてみると、
苦しみの真っ只中にある人であってこそ
人の苦しみを癒やし抜き去ることを通して
己が苦しみを超えていく奇跡が
起きていくのだろうと私は思っています
携帯電話の待ち受け画像に私が密かに
使っているのはこのことを忘れず
肝に銘じるためでもあります
「 苦しみも
笑って笑って
微笑んで 」
(定張豚)
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで