2014年11月18日

d89b80f9.jpg「 自然界の動物は平均で
  五〇パーセントの余力を残して死んでいる。
  しかし動物園では、
  人間の科学技術で寿命いっぱい活かそうとする 」

  (『人は死ぬとき何を思うのか』より)


昔から言われてきている火事場の馬鹿力、
緊急事態になるとひとが驚くほどの力を
発揮する例は枚挙にいとまありません

そんな力がカラダのどこに隠されているのか
分かりませんが興味深いことだと思います

太陽光がルーペで集められとんでもない
高温になって点火し紙木が燃え出すように
ひとも精神集中することで計り知れない能力が
現れてくるということなのでしょう

しかし、
私たちのカラダは緊急事態や非常事態ばかりを
想定して作られてはいません

山に登るときにだって下山した後でも
少なくとも三分の一の体力を残すのが好ましい
と教えてもらった記憶もあります

何事もぎりぎりまで目一杯使い切るのは
卑しく当てにしないのが上等で大人なのです

ひとのカラダも生命(いのち)も同じです

冒頭に引用した文章は
上野動物園の園長を長く務められた
中川志郎氏の話として青木新門氏が
書いていました

中川氏は動物のことを語っていますが
密かにひとの寿命に警鐘を鳴らしていると
私には読みとれました

現代人の私たちは動物園の動物同様、
いや、それ以上に長く生きていること“だけ”に
固執し執着していると常々思っていたので
溜飲が下がる思いです

淡々として“善く”生きて
淡々として“善く”逝く
という心構えでいたいと私は願います
そうでなければひとは物言わぬ野生動物に
笑われそうな気がします


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで

追記:

俳優の高倉健さんが先週の12月10日に
亡くなっていたと報道が入ってきました

ご冥福をお祈りいたします


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