2014年10月27日

8e289a92.jpg瀬川原平さんが77歳で死去

というニュースが今日流れてきました

赤瀬川さんにはいろんなことを教えてもらったなあ

路上観察の達人でもあった赤瀬川さんの
作品はどれも愛情たっぷりでユニークで
可笑しくてしかもまったく新しい視点を
提示してくれるものが数多くありました

港区の高級住宅で見つけた
「 燃えないゴミは(金)だけです 」
という張り紙に反応したり(金は黄金!)

「 貧乏って金持ちにはない
  生活のディテールがあるから面白い 」
と貧乏礼讃をしたり

iPadの話題からはそんなものを聴いてるより
ぼんやりする時間のほうがずっと大切で

「 雨だれが二つ一緒になると、
  急にピュッと落ちるんだよね。
  そういうの見ると面白かったもんね 」

というような懐かしい話に展開していったり

心に残る文章や作品とともにあの穏やかな
微笑みを私は忘れません

ご冥福を心からお祈り申し上げます

合掌


今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで

追記:

いま手元にある本から印象に残ったくだりを
ひとつだけ引用しておきます

「 最近の「癒し」という言葉の流行が
  どうも真に迫らないのは、
  人間が癒されることばかりを
  考えているからだろう。
  癒されたとか、勇気をもらったとか、
  受身のことばかりを考えている。
  それは人間、物をもらうのは嬉しいことだが、
  神様からもらおうと思っちゃいけない。
  そういうギブアンドテイクで祈るのは、
  少々違うことだと思う。
  たしかに西洋の契約の社会では
  そうなのかもしれないが、
  日本の七福神を見ていてつくづく違うものを
  感じた。
  神に癒されるのではない。
  神々を癒しているのだ。
  人間が、神様も大変ですねと、
  癒してさし上げている。」

(『大和魂』「神様を癒してさし上げる」147~148頁より )

日頃“癒される”という言葉をあちこちで
嫌というほど耳にして独り苦々しく
思っていた私はこの一節を読んで
思わず快哉を叫んだものでした


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