2014年05月31日

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むかし読んだ伊丹十三の本に
こんな内容の文章があった記憶があります

幼い十三が野原ではじめて見かけた花に興奮し
まだ誰も知らない新発見の花だと大喜びで
家に戻って急いで図鑑をひろげて確かめた

というものです

この季節にぶらぶら散歩をしていると
華やかに咲く花、目立たずに咲く花、
大小さまざまの花を数多く見かけます

近づいて観察したり香りを嗅いだりしながら
うっとりとしていることができる時間ほど
我を忘れさせてくれる時は他にありません

華やかな花のそばには萎んで枯れて散っていく
準備を始めているものもあります
未来の花のため土に戻って養分となるのでしょう

うっとりするのは花だけではありません

自分の身のまわりを少し丁寧に眺めてみたら
名前も知らない美しい命の存在が数多あって
命(いのち)がいのちしながら輝いているのが
見えてきます

名前なんか知らなくても図鑑で調べなくても
造化の妙の前でため息をついて眺めるだけで
充分だということに気づかされます


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


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