2014年05月27日

76ef921e.jpg心地よい風にまじって
少し湿っぽいと思える風が
ときどき吹くように
なってきました

近所を散歩していると
紫陽花が今か今かと
自分の出番を
まちわびている様子が
目につきます

自然のいとなみ
四季の変化は
毎年数日の狂いなく
正確に起きるもので
それを眺めて
飽きることが
ありません

“水の器”

あじさいの出番は
もうすぐです



今日も一日
みんな
笑って
微笑んで

付録:

『森の紫陽花』(泉鏡花 )からの引用

「 日は茂れる中より暮れ初めて、
  小暗(をぐら)きわたり蚊柱は
  家なき處(ところ)に立てり。
  袂すゞしき深みどりの
  樹蔭(こかげ)を行く身には、
  あはれ小さきものども
  打群れてもの言ひかはすわと、
  それも風情かな。
  分けて見詰(みつ)むるばかり、
  現(うつゝ)に見ゆるまで
  美しきは紫陽花なり。
  其の淺葱(あさぎ)なる、
  淺みどりなる、薄き濃き紫なる、
  中には紅淡き紅(べに)つけたる、
  額といふとぞ。
  夏は然ることながら
  此の邊(あたり)分けて多し。
  明るきより暗きに入る處(ところ)、
  暗きより明きに出づる處、
  石に添ひ、竹に添ひ、籬(まがき)に立ち、
  戸に彳(たゝず)み、馬蘭(ばらん)の中の、
  古井の傍(わき)に、
  紫の俤(おもかげ)なきはあらず。
  寂(じやく)たる森の中深く、
  もう/\と牛の聲(こゑ)して、
  沼とも覺(おぼ)しき泥の中に、
  埒(らち)もこはれ/″\牛
  養へる庭にさへ紫陽花の花盛なり 」


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