2014年01月28日

ad8ba292.jpg「 頭のいい人には恋ができない
  恋は盲目である
  科学者になるには自然を恋人としなければならない
  自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである 」
     (「科学者とあたま」寺田寅彦)


色っぽい話を期待してご訪問下さった方には申し訳ございません?

漱石の弟子で科学者であった名随筆家寺田寅彦の文章です

科学と文学(理系と文系)がひとりの人間のなかに融合する人は数少なくなってしまいましたが寅彦はそんな一人でした

「天災は忘れた頃にやってくる」は寅彦の言葉ですし、金平糖の科学を語ったり、茶碗の湯から地球物理を語ったり、自然界の縞模様など寅彦は随筆に著しています

おおらかな好奇心、悠然と科学を愉しむ寅彦の姿伝わってきていいんです

その寅彦ワールドの門前の小僧という訳でもありませんが、一杯のビールを飲み干した後に残った模様を眺めて彼のことを思い出してしまいました

泡の跡の縞模様に象形文字が見えてきたり、豹の縞模様が思い浮かんだり、大海に浮かぶ島々の姿が見えてきたり

頭の悪い酒飲みにも科学に恋することは出来るのです


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


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