2014年10月
2014年10月26日
「目黒のさんま」
と言えばどなたもご存知の落語のネタで
毎年大量のさんまが目黒駅そばで焼かれ
無料で振る舞われることでも有名です
でも私にとってはやっぱり
「目黒のとんき」
学生時代からもうウン十年間の長きに
わたって世話になっている店だからです
最初に店に入ったときからすでに
おばあちゃんだった女性がもう店に
顔を出していないのが至極残念ですが、
隅から隅まで見渡せるいわゆる店ごと
オープン・キッチンの調理場から
飯炊き用大釜があって豚汁や熱々おしぼりを
用意する奥の調理場から、ここで
働いている人の顔は全員私には分かります
揚げたて出来たてのとんかつを
切っている一番年配の男性はおそらく
90歳近いのではと私は見ています
今回私の前で世話をしてくれた男性は
まだ中堅くらいだと思いますが
店で働きだして26年目になると教えて
くれました、定着率も高くて驚くべき
店なのであります
ひのきの一枚板でできたカウンターは
真っさらで白くて清潔感があります
店が開く前に店員が手分けして
固形石鹸でゴシゴシ磨いているからです
見ていて気持ちがいいのは全ての店員が
キビキビと動いていて誰ひとりとして
手を抜いたり気を抜いたりしていないこと
これにも感心してしまいます
欧州からの観光客らしき三人連れの
外人さんはトリップアドバイザーを
見て入店したと教えてくれましたが
彼らも店のもてなしに驚きとんかつにも
満足して帰ったことだと思います
わたしと言えば、
いつものピーナツをアテにビールを飲んで
ロースカツと串かつを食べてお腹いっぱい
余は満足じゃ、やっぱり
“とんかつは目黒にかぎるわい”
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
と言えばどなたもご存知の落語のネタで
毎年大量のさんまが目黒駅そばで焼かれ
無料で振る舞われることでも有名です
でも私にとってはやっぱり
「目黒のとんき」
学生時代からもうウン十年間の長きに
わたって世話になっている店だからです
最初に店に入ったときからすでに
おばあちゃんだった女性がもう店に
顔を出していないのが至極残念ですが、
隅から隅まで見渡せるいわゆる店ごと
オープン・キッチンの調理場から
飯炊き用大釜があって豚汁や熱々おしぼりを
用意する奥の調理場から、ここで
働いている人の顔は全員私には分かります
揚げたて出来たてのとんかつを
切っている一番年配の男性はおそらく
90歳近いのではと私は見ています
今回私の前で世話をしてくれた男性は
まだ中堅くらいだと思いますが
店で働きだして26年目になると教えて
くれました、定着率も高くて驚くべき
店なのであります
ひのきの一枚板でできたカウンターは
真っさらで白くて清潔感があります
店が開く前に店員が手分けして
固形石鹸でゴシゴシ磨いているからです
見ていて気持ちがいいのは全ての店員が
キビキビと動いていて誰ひとりとして
手を抜いたり気を抜いたりしていないこと
これにも感心してしまいます
欧州からの観光客らしき三人連れの
外人さんはトリップアドバイザーを
見て入店したと教えてくれましたが
彼らも店のもてなしに驚きとんかつにも
満足して帰ったことだと思います
わたしと言えば、
いつものピーナツをアテにビールを飲んで
ロースカツと串かつを食べてお腹いっぱい
余は満足じゃ、やっぱり
“とんかつは目黒にかぎるわい”
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
2014年10月25日
恋人同士なのでしょうか若い男女が
何やら深刻な話をしています
二人のこんなやりとりが聞こえてきました
「 私って、可愛くないよね~」
「 そんなことないよ! 」
「 ウソ、私、ちっとも可愛くないもん 」
「 お前、すごっく可愛いよ!」
「 ウソウソウソ、そんなのウソよ! 」
「 ウソじゃないさ、もしも世界中の人が
お前が可愛くないと思っていても
俺はお前が一番可愛いと思ってるよ! 」
「 私、その逆がいい~」
若手落語家が枕に使っていた小咄を
私なりに少し編集し直してみました
地味な内容ですが私は気に入りました
男性の思いやりと優しさが一方にあり、
他方には女性の本音と身勝手さがあって、
この微妙なズレがなんとも言えない
可笑しさを醸し出しています
若手落語家は本題では芥川竜之介の小説
『藪の中』
を現代風に姉弟の噺に書き換えて演じていました
姉と姉婿の家を訪問する弟と弟の恋人が
互いに交わす会話から構成されているのですが
ひとつひとつの会話、あるいは出来事が
どう意図されていたのか、それが
どのようにして正反対に曲解されて
不信不満をつのらせていくのかが
織り込まれていてシュールな笑いを
作り上げています
場面の切り替えや仕草など演じ方に
改善すべき点は沢山ありますが
若手には新作にもどんどん挑戦して
欲しいものです
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
何やら深刻な話をしています
二人のこんなやりとりが聞こえてきました
「 私って、可愛くないよね~」
「 そんなことないよ! 」
「 ウソ、私、ちっとも可愛くないもん 」
「 お前、すごっく可愛いよ!」
「 ウソウソウソ、そんなのウソよ! 」
「 ウソじゃないさ、もしも世界中の人が
お前が可愛くないと思っていても
俺はお前が一番可愛いと思ってるよ! 」
「 私、その逆がいい~」
若手落語家が枕に使っていた小咄を
私なりに少し編集し直してみました
地味な内容ですが私は気に入りました
男性の思いやりと優しさが一方にあり、
他方には女性の本音と身勝手さがあって、
この微妙なズレがなんとも言えない
可笑しさを醸し出しています
若手落語家は本題では芥川竜之介の小説
『藪の中』
を現代風に姉弟の噺に書き換えて演じていました
姉と姉婿の家を訪問する弟と弟の恋人が
互いに交わす会話から構成されているのですが
ひとつひとつの会話、あるいは出来事が
どう意図されていたのか、それが
どのようにして正反対に曲解されて
不信不満をつのらせていくのかが
織り込まれていてシュールな笑いを
作り上げています
場面の切り替えや仕草など演じ方に
改善すべき点は沢山ありますが
若手には新作にもどんどん挑戦して
欲しいものです
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
2014年10月24日
第一位:「おニュー」
第二位:「上目遣い」
第三位:「勝負パンツ」
この三つの言葉はいったい何だか
お分かりになりますか?
実は、英国人記者コリン・ジョイスが
自分で選んだお気に入り日本語表現の
ベストスリーなのです
彼の著書に
『「ニッポン社会」入門』
(英国人記者の抱腹レポート)
という新書版の本があります
私はこれを読んで抱腹絶倒、笑って
お腹が痛くなるほどになった
痛快な本なのですが、その彼が
この本に挙げていました
選んだ理由が実に愉快なのですが
想像なさって答えは著書をご覧ください
この本、面白いだけでなくて日本という国、
文化、文明を冷静に観察して率直に評価し、
英国人らしいユーモアで揶揄している
ところにもたまらない魅力があります
炯眼と洞察力に裏付けされた文章は冴えて
日本人が日本人ゆえに気づかない指摘が
数々あって勉強にもなります
これがたったの800円弱で購入できる
これっぱかしの木戸銭でこれほど笑わせて
くれる寄席も落語もめったにはありません
笑いながら“ニッポン社会”の勉強を
したい方々におすすめの本です
ちなみに原著(“How To Japan”)も一読に
値する内容ですので腕に覚えある方は
お読みになることをおすすめします
( 谷岡健彦さんの翻訳の素晴らしさにも
あらためて感心させられます )
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
追記:
忙しくて読むヒマがないという方々のため
本の帯にある記述を紹介しておきます
日本で暮らすなら、これだけは覚えておこう
○ 歌舞伎は歌舞伎町ではやっていない
○ 「納豆は平気ですか」と30回は聞かれる
○ 血液型と靴のサイズは調べておけ
○ 日本の「パブ」はパブではない
○ 作家とサッカーの違いは大きい
○ 結婚式には招待されないようにしよう
○ 電車が遅れてると思う前に、君の時計を疑え
こうなれば君は日本で暮していける
○ 電話を切るとき、思わずお辞儀をしてしまう
○ 「お忙しいところすみませんが」と前置きしてしゃべる
○ ゴミの分別に、異常に執着してしまう
○ シャツにプリントされたヘンな英語を読まなくなる
○ 英国の友人に納豆や梅干しを食べさせたくなる
○ マスクを着けた人と笑わずに会話ができるようになる
○ 居酒屋で「お通し」が出てくると、ホッとする
○ お土産に味噌とスルメを持ち帰る
第二位:「上目遣い」
第三位:「勝負パンツ」
この三つの言葉はいったい何だか
お分かりになりますか?
実は、英国人記者コリン・ジョイスが
自分で選んだお気に入り日本語表現の
ベストスリーなのです
彼の著書に
『「ニッポン社会」入門』
(英国人記者の抱腹レポート)
という新書版の本があります
私はこれを読んで抱腹絶倒、笑って
お腹が痛くなるほどになった
痛快な本なのですが、その彼が
この本に挙げていました
選んだ理由が実に愉快なのですが
想像なさって答えは著書をご覧ください
この本、面白いだけでなくて日本という国、
文化、文明を冷静に観察して率直に評価し、
英国人らしいユーモアで揶揄している
ところにもたまらない魅力があります
炯眼と洞察力に裏付けされた文章は冴えて
日本人が日本人ゆえに気づかない指摘が
数々あって勉強にもなります
これがたったの800円弱で購入できる
これっぱかしの木戸銭でこれほど笑わせて
くれる寄席も落語もめったにはありません
笑いながら“ニッポン社会”の勉強を
したい方々におすすめの本です
ちなみに原著(“How To Japan”)も一読に
値する内容ですので腕に覚えある方は
お読みになることをおすすめします
( 谷岡健彦さんの翻訳の素晴らしさにも
あらためて感心させられます )
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
追記:
忙しくて読むヒマがないという方々のため
本の帯にある記述を紹介しておきます
日本で暮らすなら、これだけは覚えておこう
○ 歌舞伎は歌舞伎町ではやっていない
○ 「納豆は平気ですか」と30回は聞かれる
○ 血液型と靴のサイズは調べておけ
○ 日本の「パブ」はパブではない
○ 作家とサッカーの違いは大きい
○ 結婚式には招待されないようにしよう
○ 電車が遅れてると思う前に、君の時計を疑え
こうなれば君は日本で暮していける
○ 電話を切るとき、思わずお辞儀をしてしまう
○ 「お忙しいところすみませんが」と前置きしてしゃべる
○ ゴミの分別に、異常に執着してしまう
○ シャツにプリントされたヘンな英語を読まなくなる
○ 英国の友人に納豆や梅干しを食べさせたくなる
○ マスクを着けた人と笑わずに会話ができるようになる
○ 居酒屋で「お通し」が出てくると、ホッとする
○ お土産に味噌とスルメを持ち帰る
2014年10月23日
「 アロエ増え
金は増えねど
医者いらず 」
(定張豚)
人にいただいたアロエが大きくなりました
窮屈な鉢から大きな鉢に植え替えて
土を増やしてやると一気に育ってきました
昔から医者いらずと言われていますが
元気に育つアロエを見ているだけでも
医者が退散してしまいそうです
アロエと言えば、
ときどき遊びに出かける熱海の市街に
「福島屋旅館」という古い旅館があります
ここの掛け流し温泉は熱海で一二を争う
いい湯だと私は密かに評価しているのですが
この旅館の前にはアロエが群生していて
花が開花するときがまた壮観であります
玄関にはどうぞお持ち帰り下さいと
アロエがいつも置いてあるのも有り難い
来月からアロエの花も咲き出します
立ち寄り湯で何度となくお世話になりましたが
今度はひとつ泊まりで出かけてみようかと
妙案を思いつきました
善は急げ、早速来月に行ってまいります!
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
金は増えねど
医者いらず 」
(定張豚)
人にいただいたアロエが大きくなりました
窮屈な鉢から大きな鉢に植え替えて
土を増やしてやると一気に育ってきました
昔から医者いらずと言われていますが
元気に育つアロエを見ているだけでも
医者が退散してしまいそうです
アロエと言えば、
ときどき遊びに出かける熱海の市街に
「福島屋旅館」という古い旅館があります
ここの掛け流し温泉は熱海で一二を争う
いい湯だと私は密かに評価しているのですが
この旅館の前にはアロエが群生していて
花が開花するときがまた壮観であります
玄関にはどうぞお持ち帰り下さいと
アロエがいつも置いてあるのも有り難い
来月からアロエの花も咲き出します
立ち寄り湯で何度となくお世話になりましたが
今度はひとつ泊まりで出かけてみようかと
妙案を思いつきました
善は急げ、早速来月に行ってまいります!
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
2014年10月22日
わざわざ遠回りしてまで行きたい
寄りたい店が私にも何軒かあります
東神奈川(仲木戸)の「根岸家」もそのひとつ
三つ子の魂百までとはよく言ったもので
子ども時代に学校からの帰りに遠回りして
何か買い食いして帰宅していた私と
いまの私は何も変わってはいないのです
清潔感があって気取りがなくて
肴がすべて例外なく美味くて
酒は昔ながらの湯せんでしか燗をしない
それでいて財布に優しい庶民の味方の安い店
これで遠回りしないで帰りなさいという方が
殺生、無理難題だと私には思えます
今回は会えませんでしたが運が良けりゃ
今年確か95歳になる先代の女将さんにも
店で会えるのであります
もちろん今店に出ている女将さんの
目配り気配り心配りも申し分ありません
家で大相撲を観戦するのも好きですが
わざわざこの店にまで遠征してきて酒好き
相撲好きの見知らぬ人と相撲談義をして
飲む酒は私を極楽に案内してくれます
それに、
高齢の女性が一人で店に入り来たって
サクッと酒を飲んでさっと帰れるこんな店を
愛さない酒好きはいないのであります
店を思い出し急にまた酒が飲みたくなって
しまったのでこの辺で筆をおくことにします
根岸家さん、ご馳走さまでした!
今日も一日
みんな
笑って
微笑んで
追記:
覚えている範囲で今回注文したもの
○ お通し(あんきも)
○ おにかさご刺身
○ 秋刀魚刺身
○ あらフライ
○ やりいか丸煮
酒(日出盛)は三本だったかなあ?
四本だったかなあ?
何本だったかなあ?