2014年04月

2014年04月30日

f246a514.jpg昨日(04月29日)NHK FMラジオで

『今日は一日“戦後歌謡”三昧』

という特集番組が放送されていました

昼からほぼ全日の番組で全部は聴けませんでしたが
落語界きっての歌い手柳亭市馬が司会を務めていて
昭和の香りいっぱいのいい番組でした

好きで選んだり聴いたりして育った訳でもないのに
題名が分からなくても知ない歌は一曲もありません

いつ私の耳に入ってきた歌なのか全く記憶にない曲も
いくつかありますがメロディーは分かるし懐かしい

昭和という時代はみんながひとつの部屋にいて、
みんながひとつの電話を使って
みんながひとつのテレビ番組を見入っていた

そんな時代だったから老若も男女もみな同じ歌を聴き
同じ空間で同じ空気を吸いながら暮らしていた

今は一人一人が自分だけの部屋をもち
自分だけの電話を使い、
自分だけのテレビ番組を見て、
自分だけの音楽を聴いている

そんな時代になってしまったから、
そばにいても共有するものが無くなってしまった

こうやって昭和の時代はもうすでに遥か遠くの
懐かしい思い出になりました



今日も一日
みんな
笑って
微笑んで

追記:
放送された全曲をNHKのサイトから転記しておきます

108曲、煩悩の数だけの歌謡曲が選ばれています。
昭和に生きた人々の喜びも悲しみも涙も笑いも
すべてが込められているかのようです。


108. だまって俺について来い / 植木等
107. あの素晴しい愛をもう一度 / 加藤和彦 北山修
106. リンゴの唄 / 並木路子・霧島昇
105. 月の法善寺横町 / 藤島桓夫
104. 銀座カンカン娘 / 高峰秀子
103. 憧れのハワイ航路 / 岡晴夫
102. 夢みる乙女 / 藤本二三代
101. 夜霧の第二国道 / フランク永井
100. アカシアの雨がやむとき / 西田佐和子
099. 霧笛が俺を呼んでいる / 赤木圭一郎
098. 北国行きで / 朱里エイコ
097. 初恋 / 舟木一夫
096. ゲイシャ・ワルツ / 神楽坂はん子
095. 上海帰りのリル / 津村謙
094. 恋泥棒 / 奥村チヨ
093. 長崎は今日も雨だった / 内山田洋とクールファイブ
092. 恋の季節 / ピンキーとキラーズ
091. 花と蝶 / 森進一
090. 世界は二人のために / 佐良直美
089. いとしのマックス / 荒木一郎
088. 涙の連絡船 / 都はるみ
087. 青い瞳 / ジャッキー吉川とブルーコメッツ
086. 愛と死をみつめて / 青山和子
085. 十七才のこの胸に / 西郷輝彦
084. 愛の讃歌 / 越路吹雪
083. サン・トワ・マミー / 越路吹雪
082. 今あなたにうたいたい / 和田アキ子
081. 笑って許して / 和田アキ子
080. こんにちは赤ちゃん / 梓みちよ
079. 高校三年生 / 舟木一夫
078. おひまなら来てね / 五月みどり
077. ハイ、それまでよ / 植木等
076. かえり船 / 柳亭市馬 [LIVE]
075. 逢いたかったぜ / 柳亭市馬 [LIVE]
074. 長崎の女 / 柳亭市馬 [LIVE]
073. 古城 / 柳亭市馬 [LIVE]
072. 有楽町で逢いましょう / フランク永井
071. 黄昏のビギン / ちあきなおみ
070. 王将 / 村田英雄
069. モスラの歌 / ザ・ピーナッツ
068. グッド・ナイト・ベイビー / ザ・キング・トーンズ
067. 夜明けのスキャット / 由紀さおり
066. いつでも夢を / 橋幸夫・吉永小百合
065. 高原に咲く恋 / 山中みゆき
064. 東京の鳩 / 三橋美智也
063. ブルー・ライト・ヨコハマ / いしだあゆみ
062. 赤と黒のブルース / 鶴田浩二
061. この世の花 / 島倉千代子
060. あゝ上野駅 / 井沢八郎
059. 新妻に捧げる歌 / 江利チエミ
058. はたちの詩集 / 白根一男
057. かるかやの丘 / 島倉千代子
056. 涙のグラス / 鳴海日出夫
055. お祭りマンボ / 美空ひばり
054. わが人生に悔いなし / 石原裕次郎
053. 熱き心に / 小林旭
052. ブランデーグラス / 石原裕次郎
051. 昔の名前で出ています / 小林旭
050. 骨 / 石原裕次郎
049. 黒い傷痕のブルース / 小林旭
048. 粋な別れ / 石原裕次郎
047. さすらい / 小林旭
046. 俺は待ってるぜ / 石原裕次郎
045. ギターを持った渡り鳥 / 小林旭
044. 裏町人生 / 上原敏
043. マロニエの木陰 / 松島詩子
042. 上を向いて歩こう / 坂本九
041. コーヒー・ルンバ / 西田佐知子
040. 黒い花びら / 水原弘
039. 情熱の花 / ザ・ピーナッツ
038. 雪の渡り鳥 / 三波春夫
037. 青い月夜のランデブー / 築地容子
036. 哀愁列車 / 三橋美智也
035. 愛ちゃんはお嫁に / 鈴木三重子
034. お富さん / 春日八郎
033. ひばりのマドロスさん / 美空ひばり
032. ロンドンの街角で / 小畑実
031. 君の名は / 織井茂子
030. 星屑の町 / 三橋美智也
029. 関東春雨傘 / 美空ひばり
028. 故郷は遠い空 / 春日八郎
027. 東京だョおっ母さん / 島倉千代子
026. 胸の振子 / 霧島昇
025. 星の流れに / 菊池章子
024. ブルー・シャトウ / ジャッキー吉川とブルーコメッツ
023. 小指の思い出/ 伊東ゆかり
022. 星ふるデッキで / 二葉あき子・三島敏夫
021. 青い背広で / 藤山一郎
020. バラのルムバ / 二葉あき子
019. ニコライの鐘 / 藤山一郎
018. 別れても / 二葉あき子
017. 丘は花ざかり / 藤山一郎
016. パダム・パダム / 二葉あき子
015. 東京ラプソディ / 藤山一郎
014. 巴里の夜 / 二葉あき子
013. 長崎の鐘 / 藤山一郎
012. 弁天小僧 / 三浦洸一
011. 渡り鳥いつ帰る / コロムビア・ローズ(初代)
010. ダンスパーティーの夜 / 林伊佐緒
009. 情熱のルムバ / 高峰三枝子
008. 遠くへ行きたい / ジェリー藤尾
007. ヴァケーション / 弘田三枝子
006. おーい中村君 / 若原一郎
005. だから云ったじゃないの / 松山恵子
004. 啼くな小鳩よ / 岡晴夫
003. 東京ブギウギ / 笠置シヅ子
002. 心のこり / 細川たかし
001. ロマンス / 岩崎宏美


2014年04月29日

76678094.jpgわたしの愛読書のひとつに

「東京かわら版」

という日本唯一の寄席演芸場の月刊雑誌があります

この雑誌を舐めるように読み尽くしてはわたしは
目当ての寄席に通い寄席演芸の研鑽に励んでおります

さて、この雑誌

4月号から佐々木和子さんという似顔絵師による
芸人似顔絵が新たに連載されることとなりました

その一番バッターが

「ホームラン」

背の高い強面なのにめちゃ気弱で優しい勘太郎さん
ひょうきんで踊りも可笑しいたにしさんの漫才コンビ

嬉しいなあ!

末広亭で登場する勘太郎さんの顔を見ただけで
条件反射で笑ってしまうわたしは二人の漫才が大好き

佐々木さんの似顔絵は第一回目から

大ホームラン

これから毎月どんな芸人が登場してくるか楽しみです


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2014年04月28日

0a9ba23a.jpg“We all know that light travels faster than sound.
 That's why certain people appear bright
until you hear them speak.”
                (Albert Einstein)

( 光が音より速いことは誰でも知っている。
  話しを聞く前までは輝いて見える人が
  ときにいるのはそのためである。)
                (アインシュタイン)


今朝メールを開いて見ていたら黒板に白墨で
上記の文章が綴られたスライドが届いていました

アインシュタインがこんな洒落たことを言ったんだ
と思わず大笑いをしてしまいました

ひょっとしたら彼は来日したときに寄席にでも
顔を出して小咄の勉強でもしたんじゃないのかな

どんな場面で誰に向かって話したユーモアなのか
知りたいですなあ

朝から愉快な物理学の応用に笑わせてもらいました
警句にならって私はしばらく沈黙を守って輝きます


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2014年04月27日

b856631b.jpg人間というものは身勝手なもので
美味しいものが目の前に出てくると

今までどんなにおしゃべりしていた人でも
ピタリと沈黙して食べ物に集中するもののようです

特に身の詰まった蟹なんぞが出てきたらもう大変

禅道場で一心に座禅に励む修行僧たちのように
誰もひと言も話すことなく黙々と身をほぐし食べる

なんだか見ていて愉快になる光景です

さて、先日近所にあるなじみの店に出かけてきました

美味な刺身を肴に旨い酒を飲んだあと
前々から一度は食べたいと思っていた

「たらば蟹チャーハン」

をついに注文して食べてみました

これなら自分で蟹の身をほぐすことも必要ないから
黙って食べる必要はありませんがあまりの美味さに

修行僧のように沈黙したまま完食してしまいました
言葉を失ってしまうくらいに美味かった

どうやら
蟹には人を黙らせる不思議な力が宿っている
のかも知れませんな

大将、女将さん、ご馳走様でした


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2014年04月26日

03c66a83.jpg名は体を表す、動物と植物の違いは
餌をさがして動きまわるから動物
動かず植えられた場所で生きるから植物
ということなのでしょう

しかし、よく考えてみたら動物だって自由自由に
勝手気ままに動きまわれるという訳でもありません

蝶でも鳥でも空を独占することはありませんし
動物には縄張りも天敵もあって生きる場所は限られる

人間もまた然り

時代も社会も両親も自分では選べない私たちは
生まれた場所からそれほど遠くない限られた地で
育って老いて死んでいくことになるわけです

生きる場所を自分で選ぶことはできないのです

自分の身体だって能力だって思い通りにならない
丈夫な人も病弱人も賢い人も愚かな人も
何ひとつ自分では選ぶことは出来ない

自分に与えられものを
そのままありのままありがたくいただいて
自分が置かれた場所を
ありがたく受け入れて生きていく
それがいちばん幸せな生き方なのです

置かれた場所で私は笑って微笑んで生きていきます


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで