2012年11月

2012年11月30日

79d8b83f.jpg気になる方のために正解(例)を書いておきます

旅人はこう尋ねたのです

「「右の道を行けば温泉宿に着きますか?」と聞かれたら、あなたは「はい」と答えますか?」

(右の道か左の道かはどちらでも構いません)

考えられるケースで解説しますと


(I)右の道で温泉宿に行ける場合

村人が正直者なら答えはもちろん「はい」と答えますね村人が嘘つきなら「右の道を行けば温泉宿に着きますか?」と聞かれたら嘘つきは「いいえ」と答えることになるから質問に(正直に答えると「いいえ」になるから)は嘘を言って「はい」と答えます


(II)左の道で温泉宿に行ける場合

村人が正直者なら答えはもちろん「いいえ」と答えますね村人が嘘つきなら「右の道を行けば温泉宿に着きますか?」と聞かれたら嘘つきは「はい」と答えることになるから質問に(正直に答えると「はい」になるから)は嘘を言って「いいえ」と答えます


村人の答えが「はい」ならば右の道「いいえ」ならば左の道を行けば旅人は温泉宿に行けるのです

蛇足ながら、このパズルの背景には人間の「知性の限界」を論じたゲーデルの数学基礎論の世界が聳えています


3649cb7f.jpg「 うそつき きつつき
  きは つつかない
  うそを つきつき
  つき つつく

  うそつき きつつき
  きは つつかない
  つつきに つつく
  みかづき つくろと
  つき つつく 」
    (谷川俊太郎)

明日から師走、くそ忙しい時期になる前に今日はのんびり頭の体操クイズを出してみたいと思います


あるとき賢い男が旅をしていました

たどり着いた村にはいつも本当のことを言う正直者といつも嘘しか言わない嘘つきの二種類の村人が住んでいます

村の分かれ道までやって来た旅人は左右の道のどちらか一方を選べば目的の温泉宿に、もう一方を選ぶと地獄の釜に落ちてしまうことは知っていましたが、左右どちらか区別が出来ません

そこに正直者か嘘つきか分からない一人の村人がやって来ました

賢い旅人はその村人に一回だけ質問をして無事に宿にたどり着くことが出来ました


一体この旅人はどう尋ねたのでしょう?


「バカと嘘つきは使いよう」このクイズに正解したら某国に沢山いると噂される嘘つき政治家をうまく使えるようになれますよ




今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2012年11月29日

937617e7.jpg幼い自分に戻ることはできませんが。。。

子ども時代の心を少しでも思い出せたらと図書館(書店)の絵本童話本コーナーにときどき出没します

迷惑にならないように隅っこで子ども達の本を読んで終日(ひねもす)過ごすこともあります

大人になった私の(浅)知恵が溶け去って子ども達には当たり前に見えているだろう世界を私もチラッと垣間見られたと思える瞬間が訪れるのを待つのです

そうやって、汚れてくたびれた自分の大人をゴシゴシ洗濯しては純な私を見つけたり樸な私を探したりします(樸(ぼく)は老子に出てくる文字で(あらき)とも読みます、山で伐られたばかりの原木のことです)

つい最近は『星の王子様』(内藤濯訳)と宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』(文・絵 藤城清治)を子ども達のそばで読んで過ごしました

サン=テグジュペリが純樸を秘めていたことが分かります、賢治も信仰心に支えられた純樸の塊そのものでした

ちなみにジョバンニの親友カムパネルラはやっぱり夭折した賢治の妹トシだな。。


あっ、

今朝の記事は昨夜の美しい満月のおかげで出来上がりましたお月さんありがとう



今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2012年11月28日

709065bc.jpg福岡に生まれ育った私は中学校の修学旅行で初めて長崎を行き平和祈念塔を仰ぎ見てグラバー邸を訪ねました

しかし、旅行中は友人とくだらないお喋りばかりしてまともに見学した記憶がありません

永井隆を読むようになったのも倉場富三郎が残したグラバー図譜を知ることになったのもそれから遥か後のことになります

でも長崎に訪れるずっと前から知っていることもありました

長崎ちゃんぽんです


実は、長崎皿うどんも大好きだし、五島列島のアゴだしの入った五島うどんも好きなんですが話がちゃんぽんになるから今日はちゃんぽんだけにします

最近、永井隆の本をたまたま再読する機会があったので、久しぶりにちゃんぽんを食べてみました


いやぁ、旨かったなあ
ちゃんぽんは、やっぱ旨かばい九州の食いもんはよかばい



今日も一日
みんな
笑って
微笑んで

余談:

前川清が故郷に帰ったときは決まって「清前川」と自己紹介するというのはみなさんご存知でしょうか

それは何故か?







故郷の長崎は、ながさき(名が先)だからだそうです


2012年11月27日

1f53a2d6.jpg十月桜は名前の通り今の時期にも咲きます

日高敏隆の『春の数えかた』という名著があります

動物も植物も春を数えて(ある温度を超えた回数を積算して)知るということを昔読んで蒙(もう)を啓(ひら)かれた記憶があります(自然が好きで生き物が好きで本が好きな人におすすめの小冊


十月桜は春と秋に二回咲いて楽しませてくれる桜ですが、春だけでなくてどうやって秋の訪れを知るんだろう、といつも不思議に思いながら眺めています

花の数はさすがに春に比べて半分くらいしかありませんが、寒いなか健気に咲く十月桜が今年も咲きました


ありがとう、十月桜



今日も一日
みんな
笑って
微笑んで