2012年09月

2012年09月30日

2303ab77.jpg「 朝もよし
  昼もなおよし
  晩もよし
  その合い合いに
  チョイチョイとよし 」
   (蜀山人「酒仙伝」)

酒飲みとは毎日飲む理由を見つけるのを無上の喜びとする人種です(酒が苦手で甘い物好きの方々も似たものでしょう

習わぬ経でなく習わぬ酒を嗜(たしな)みながら私も末席を汚させていただいております

しかし、朝に昼に晩に、いや、四六時中でも悠然と酒を愛(め)でる酒仙は私にとっては遥か遠い雲の上の存在です

修行が足りませんそれに酒仙になるには人一倍の体力と肝力(肝臓の丈夫さ)と痴力(アホさ)、加えて汲めども尽きない財力が必要になります、あぁ日暮れて道遠し?

それでも、明日は檜(ひのき)にと願うあすなろの気持ちを忘れず日々精進致します


今夜は十五夜で、しかも満月

めでたい八海山醸造の本格的粕取り焼酎(濃度40度)「宜有千萬」(よろしくせんまんあるべし)を飲んで修行を積むことにしましょうか

今夜は、台風に大人しく通過してもらって月見酒が楽しめますように

皆々様には宜しく千萬の福が有りますように



今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2012年09月29日

d2482e32.jpg「 しのぶれど 
 色に出でにけり
 わが恋(こひ)は
 ものや思ふと
 人の問ふまで 」
     (平兼盛)


数年前、おかっぱ頭の可愛い女の子らとニュークレラップのCMに登場していた色白で丸顔でウーパールーパーみたいな落語家(桂平治)を覚えておいででしょうか?

その珍動物がこの秋平治改め十一代桂文治を襲名、今月21日から披露興行が始まったばかりのところです

関西では「新婚さんいらっしゃい」でもおなじみの桂三枝が六代桂分枝を襲名して話題になりました

年齢的には大変だろうと思われる分枝にも、また若手の文治にも、これからの落語界を隆盛のため益々大きな大看板となるべく、精進し活躍して欲しいと願っています


ということで、いま私は文治の追っかけの毎日を過ごしております

落語は世界に誇る芸能だと固く信ずるファンとして、一人でも多くの方々が寄席に足を運んでナマの落語に触れる機会が増えることを願って、私の秘めたる恋を今日は告白してしまいました




今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2012年09月28日

f59df030.jpg「 人は暗さの中にジッとしていられるものではない。暗い中に火をともそうとするものである。私はわが子が小さいながらもその火をともすものであってもらいたいと思った。人生の火は愛情に外ならない。」
     宮本常一「萩の花」


今日のは先週のお彼岸のときに訪ねた寺で見つけた萩の花です


萩の花つながりで生涯に地球四周分を歩いた巨人、民俗学者宮本常一(みやもと・つねいち)さんの言葉を引用してみました

「紳士が生まれるには三世代が必要になる」という諺(ことわざ)がありますが、祖父に愛され父親に育まれた常一の学問は三世代で成就した結果だと思います

常一が二人から学び受け継いだ多くの中から父親の言葉をひとつ引用しておきます

「 先を急ぐことはない。あとからゆっくりついていけ、それでも人の見のこしたことは多く、やらねばならぬ仕事が一番多い。」

志すものが学問であろうと何であろうと勇気を与える励ましの言葉に聞こえます


急ぐことなく焦ることなく、しかし決して怠けることなく、ゆっくりと堂々と歩んでいきたいと私も思います




今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2012年09月27日

69ae1a81.jpgあぁビックロした


先日新宿東口を歩いていたら昔デパートだった建物がすっかり様変わり

ビックロ(ビックリカメラ+ユニクロ)という店ができていました?(本日開店)

家電業界とファッション業界の両雄による新しい業態開発を目指す試みのようです

個人的には両店舗で買うもの(買いたいもの、いや、買えるものかな)はほとんどなく、それに人が大勢がいるところには永い時間生息できない絶滅危機生物なものですから進んで行くことはあまりありません

でも、どんな店に育っていくのかは興味がありますから、遠くから眺めてはお手並み拝見ということにします


ちなみに、わたしのユニクロとのつながりと言えば、欠かさずに読んでいる季刊誌『考える人』でしょうか(つい最近号の南伸坊と養老孟司対談には笑ったなあ

大昔はダサいCMを流していたユニクロもすっかりお洒落な流行りものになりましたね

これが一番ビックロ



今日も一日
みんな?
笑って
微笑んで


2012年09月26日

f903c432.jpgいま話題の尖閣諸島から遠くない宮古諸島や八重島諸島ここを旅したことを懐かしく思い出します。。。

太陽、海、空、風、サトウキビ畑、踊り、三線、焼酎、島に暮らすの人々

人けがなく何もない不思議な空間だけの御嶽(うたき)を黒島や宮古島や伊良部島のあちこちで見かけて不思議に思っていました

伊良部島では数多くの女性たちが浜辺近くで海に向かって座り、何か分からない行事をしているところにも出くわしました

いずれも島民にとって大切なものらしいとは朧気には分かってはいましたが、今回映画「スケッチ・オブ・ミャーク」を見てよく理解することができました

選ばれた島民(女性のみ)が御嶽で神歌(かみうた)を延々と歌い続け、悠々たる踊りに興じる様は実に感動的でした

老婆達はついこの間まで私たちがもう見(まみ)えることさえ出来ない神々とともに生きていた。。。神歌を歌うこと、神々と交わること、喜びや悲しみとともに生きていくことがひとつのことであった輝く時代があったのです

深く感銘を受けたドキュメンタリー映画でした有難うございました


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで