2014年12月17日

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冬らしい寒さのなか、
今年最後の八起寄席に行ってきました
常連さんが30人ほど集まっての会です

今回は
若手柳亭小痴楽と古今亭文菊の出演
小痴楽が「風呂敷」と「大工調べ」を
文菊が「二番煎じ」を高座にかけました

「二番煎じ」が今の季節にぴったりで
色気ある文菊の芸もあって秀逸!

私たちの暮らしの中からはもうすっかり
姿を消して今は見ることのない懐かしい
鳴子、金棒、拍子木、提灯が登場します

厳しい寒さのなか、

「 火の用心、互いに火の元、気をつけましょ 」

と声をかけながら町内をまわる旦那衆の
寒さに震える仕草といい、番小屋に戻って
隠し持ってきた瓢(ふくべ)の酒を燗にして、
ネギ、味噌で作るしし鍋を食す表情といい、
しんしんと冷え込む冬の寒さを知る旦那衆
ならではの遊び心や喜びが文菊の噺から
伝わってきてたまらなく良かった

見回りに来て“煎じ薬”を飲む
同心(役人)も同じ穴の狢だというのも愉快

それに比べ現代人の私たちは、
あまりにも快適な空間を作り上げたため、
旦那衆が味わっている深い喜びを
体感実感できなくなってしまい薄っぺらで
かえって不幸な気が私にはします

多少寒かろうが暖房など入れずに暮らす
それが真っ当なのではと天の邪鬼の私は
ついつい思っています


「 騒ぐカラスに
  石投げつけりゃ
 それてお寺の
  鐘がなる 」


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2014年12月16日

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門前仲町の深川不動様の参道にある
角打ちもやっているという

「折原酒店」

が気になっていて、遠路はるばる
出かけてみたのですが、角打ちに
最適な酒屋だと分かっただけでなく
お隣さんの大正七年(1918)創業の

佃煮屋「筑定」

も知ることが出来ました

添加物一切なしの手作り佃煮をさまざま
家族経営でこじんまりと販売しています

女将さんが味見はどうですかと、
創業当初からある「五輪煮」を
出してくれました

椎茸、昆布、あさりと野菜を一緒に
煮込んだこの店のオリジナル商品で
ほんのり甘いですがご飯をお代わりが
進みそうな味わいです!

名前が五輪煮だから2020年開催の
東京オリンピックにちなんで多くの人に
楽しんでもらうという企画も
あるかも知れませんが、これは下衆の考え
やはり密かに知る人ぞ知る人で、知る人が
店を訪ねていただく商品である方が
真っ当で息の長い商品となると思います

酒飲みの功徳(?)でいい店に出会えました
私は人様へのちょっとしたお土産に
使いたいと思っています


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで


2014年12月15日

e21cbf92.jpg以前、
砂町銀座商店街を散歩したときの
ブログに少しだけ紹介した

鶏肉と惣菜の店「鳥平」

のことを再度書いてみたいと思います

最近、
この店を再訪する機会があったのですが
そこで目撃することになった
親父さんの客への対応についてです

焼き鳥を買いにきていた女性が
食べ終わった焼だんごの串を
持っているのを見つけるやいなや
他にいるお客さんの注文を聞く前に

「危ないからね~」

と言い終わるか終わらぬかのうちに
さっと串を女性から取り上げて奥まで
さっと駆け足で捨ててきたのです

機敏な動きに、待っている他のお客さんが
何も気にしていないのがわかりましたし、
考えることなく瞬時にこのようなことが
出来る親父さんに私は驚き、かつ
大変感心してしまいました

なじみでご贔屓らしい男性客に訊ねると

「 砂銀の焼鳥屋で一番いい店、
  他の店のは食えないよ 」

と両手をあげて絶賛していましたが、
それを聞いても親父さんは

「(人にはそれぞれ)好みがありますからね~」

と穏やかに微笑みながら謙虚な態度を
くずしません

どんな商売をしていても
どんな仕事をしていても、
何気ない所作や言葉遣いや客対応に
人の本当の姿や心は伝わるものだと
痛感し、親父さんのようでありたいと
切に願った次第です

そういえば、前回に会ったとき同様に
親父さんは仏様のような柔和な顔で
それで私はこの店に立ち寄ったことを
思い出しました


今日も一日
みんな
笑って
微笑んで